真実を知るための旅は、坂本龍一氏の一通のメールから始まった。
久しぶりの氏とのコンタクト、その内容はあまりにも衝撃的だった。
「通常の原発が1年かけて排出するほどの量の放射能を1日で出してしまう」
・・・無視できなかった。行動をおこさずにはいられなかった。
ここ10年あまり、僕の地球への、環境への意識は強まる一方だ。
この母なる惑星が悲鳴を上げ続けているのが痛いほど感じられる。
海の、空の、木々の、大地の、そしてそのすべての源、太陽の恩恵がなければ僕らは存在すらしていなかったはずなのに、人々はあたかもそれらの支配者のように振る舞い、事故中心的であまりにも横柄な態度をとり続けてきた。
今、僕らが行動を起こさなければ間違いなく、次の世代に、瀕死の地球を受け渡すことになってしまう。
六ヶ所村の核燃料再処理工場は、その中でも、もっとも大きい危険な存在のひとつなのではないか。
この工場を巡っての状況は、実は現代のあらゆる社会的な存在のひとつなのではないか。
そして常識的な目から見て、あまりにも不可解なことが多いのではないか。
原発とは比べ物にはならない量の放射性物質の流失。
日本の漁業と農業の中心を担う、三陸の海や東北の地に襲いかかる甚大な汚染。
国民が知らず知らずのうちに負担させられている数十兆円という莫大な費用。
そこに絡む政府と自治体との関係、隠された私利私欲。
そしてもっとも疑問なのが、なぜ今プルトニウムを抽出する必要があるのかということ。
被爆というあまりにも大きなリスクと隣合わせで。
現時点ではプルトニウムは核兵器の素材にしかなり得ないことは周知の事実なのに。
このままでは非核三原則にも大きな影響を及ぼし、テロリズムの餌食となる危険性を増し、やがては日本が世界に誇る憲法9条をも脅かしかねない、あまりにも大きなリスクを抱える再処理施設。
取り返しのつかない事態にならないよう、ただ祈るしかないのか?
もうひとつ同時に恐ろしいこと・・・これら重要な事実が野の中に、人々に、ほとんどアナウンスされていないという現状。
これは本当に信じられないことだ。
坂本氏は言った。
「この状況を無視し続けることは、道端で人が倒れているのを知りながらも素通りすることに等しい」























